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子どもの患者さんへの対応


アフタキンダーのクラスで子どもたちと関わりを持ち始めて早3年。オフィスでも3歳からティーンまで、幅広い年齢の子どもたちと関わってきました。

子供たちとの関わりの中で常に念頭に置いているのは、『私が関わっているのは、子どもではなく人である』 ということです。

一人の人間として尊敬し尊重し、そして「できる限りそれぞれの子を理解したい!」そんな思いで日々対応しています。

ここでは、オフィスで行っている特徴的な子どもさんへの対応をご紹介したいと思います。

特徴1)子どもさんと一対一でお話しする時間を大切にしています。

一対一の繋がり(信頼関係)を育てることは年齢に関係なく重要なことだと思っています。心の繋がり(信頼)はよりよい治療・検査にも結びつきます。

どんなに小さくても、子どもさんには子どもさんなりの考えや思いがあります。それを上手に表現できなくても、その考えや思いは表情や行動に現れています。一人の人間として尊敬し、思いを尊重していることを子どもさんに伝えるためにも、できる限り子どもさん個人とお話しできる状態にもっていけるよう心がけています

初めは親御さんの同席を希望するお子さんもいますが、次第に一人で検査を受け、お話をしてくれるようになります。

特徴2)親御さんと一対一でお話しする時間を大切にしています。

子どもさんを診る際、親御さんから教えていただく親御さんの目から見た子どもさんの情報(性格の傾向や生活習慣など)はとても重要です。子供さんとのコミュニケーションを図る際の指針になりますし、子どもさんに身体の仕組みを説明する際や生活習慣についてディスカッションする際の大きな助けとなります。また、治療後の子どもさん自身が気づいていない性格や身体的な変化などを教えていただくことは、診療の手助けとなっています。

加えて、親御さんとお話しする際は、親御さん自身の子どもさんに対する思いや考えだけでなく、ご自身の悩みをお聞きできる状態にもっていけるよう心がけています。なぜなら親御さんとの関わりが密な子ども時代は、親御さん自身の生活習慣や精神状態、態度などが、子どもさんの健康や成長に大きく関わってくると感じているからです。

特徴3)検査の方法や検査する理由を個々の理解に応じて言葉を変えて説明します。

治療や検査を受けるのは子どもさん自身です。どんなことをするのか?なぜそうするのか?など、治療や検査に関わることを知るのはとても大切なことだと思っています。オフィスでは、一つ一つ私が行っている検査や治療、時には機材についても説明しています。

好奇心の旺盛な子どもさんは、たくさんの質問をしてくれます。逆に、疑問があってもなかなか質問できない子どもさんも、こちらが説明しながら分からないことや疑問はないか尋ねていくと、とても興味深い質問をしてくれることがあります。また、初めてのことに不安や恐怖を強く感じる子どもさんも、一つ一つ説明しながら診療を進めてい行くと、パニックを起こすこともなく安心して診療を任せてくれるようになります。

特徴4)脳・神経系と身体の関係について伝えています

上部頚椎カイロは健康になるきっかけを提供することはできます。しかし、健康にとって最も大切なことは、自分自身の身体のシステムを知り、身体という自然のシステムに沿った考え方や日常生活を本人自身が行うことだと思っています。そのような意味でも、自分の身体の仕組みを幼い頃から学ぶことはとても大切なことなのです。

『子どもだからそんな難しい話は分からない』と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。子どもの脳はスポンジのように多くのことを吸収していきます。そしてそこに制限は無いと感じています。だからこそ今、大切な自分の身体について学んで欲しいのです。

特徴5)生活習慣について、子どもさんとお話しながら改善策を見つけます。

子どもさんの生活習慣を改善するのは簡単なことではありません。子どもさんだけではないですが、『こうしなさい!ああしなさい!』の指導はまったく意味を成しません。子どもさんと生活習慣改善のお話をする際は、子どもさんから『変えてみようかな』という気持ちを引き出せるよう心がけています。

遅い時間にご飯を食べている。長時間コンピューターをしている。重いリュックを背負って学校に行っている。などなど・・・改善策を話し合う前に、『なぜそうしてしまうのか』という理由を必ず聞くことにしています。理由によって改善に向けてのアプローチが変わってくるからです。

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