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一生一事一貫(致知2016年2月)


雑誌『致知』を読み、雑誌のテーマに沿った感想文を書き、月に一度の勉強会に参加しています。(勉強会に関してはこちらを参照)その感想文を随時ブログにアップします。

私の感想文は私の自然観や人生観が如実に現れたものとなっています。それは、私が上部頚椎カイロを行う基礎となっている部分でもあります。

こころカイロのドクターがどんな人間なのか、感想文を通して知っていただければ幸いです。

一生一事一貫

「一生一事一貫」一つの事を貫く前に、貫きたい事を見つける事がなかなか難しいのかもしれない。そんな中続けて行きたいと思う仕事を見つけられた私は幸運である。

今回は総リードではなく「一筋の道を歩み続けて」(p10)と「一人前と思ったらそこで成長は止まる」(p38)を読んでの感想を書きたいと思う。どちらの記事も共感すると共に、改めて自分の仕事に対する向き合い方を明確にしてくれた。

まず、とても印象に残っているのは早乙女氏の「いつも「いまがベストか、いまやっていることはベストなのか」と自分に問答をかけながら仕事をしている。」と言う言葉だ。 

私もこの言葉の大切さをいつも感じている。患者さんに伝える事はまず無いが、実は私自身、患者さんを診る際いい意味で常に「恐怖」と言う感情を抱いている。それはいくら経験を重ねても、患者さんは一人一人違うという事。またどんなに自分自身の技術が向上しても、人が行うことに100%は無いという事を知っているからだ

逆に言えば、この「恐怖」と言う感情があるから常に患者さんにとっての最善を求めて「これで大丈夫か?ベストを尽くせているか」と毎回自問する事になる。 

一事一貫していると、経験や技術が向上すると共に心の中に「驕り」が生まれる傾向がある。私にとってこの「恐怖」と言う感情は常に自分自身を謙虚にし、初心に戻してくれるとても大切な感情であり、今の仕事を続けていく上で常に持ち続けていたい気持ちである。

もう一つは酒井田氏の「日常生活のすべてが仕事に繋がっている。」という言葉だ。一生一事一貫と言う言葉を聞くと、一つの事のみに興味を持ち視野が狭いというネガティブイメージもある。しかしそうではない事を彼の言葉は表している。 

一つの事を一生と言う長い間続けていけるのは、専門以外の経験や情報を幅広く受け入れ、それを自分の仕事に繋げているからだと思う。私もこの仕事を三十数年続けてらっしゃる先生に言われた事がある。「日常で見たこと聞いたこと読んだことが、この仕事に繋がっている。 だから常に日常生活で起こる出来事にアンテナを張っていなさい」と。 

今回読んだ致知の中には、これら以外にも印象に残る言葉が沢山あった。一生一事一貫を続けている先人の言葉を参考に私も今の仕事を続けて行きたいと思う。

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